« お前はもう、死んでいる! | Main | 欲しい時に、あなたはいない。 »

「AIKI」を観たよ。

ビデオって借りてきた時のテンションが高ければ高いほど、案外観ないでほったらかしになることが多いような気がする。
これもそう。
気がつけばもう、明日が返却期限になってるので、急いで観なくちゃって感じ。
でも別に早送りしまくってたわけじゃないよ。
ってことで、あらすじです。

ボクサーの太一は、バイク事故に合い下半身麻痺の障害者になってしまう。
「もう二度とボクシングは出来ない。一生車椅子の生活を送ることになる。」
医師からそう言われた太一は、人生に絶望し、彼女とも別れ、退院後も朝から晩まで飲んだくれの荒れた生活を送るようになってしまう。
しかし、ひょんなことから大東流合気柔術の演舞を見て、入門を決意。
当初、軽い気持ちで大東流合気柔術を学びはじめた太一だったが、その深い武術的な理念と精神世界に触れるうち、彼の中の何かが変わっていく…。

と、いうことで…、
読んですぐ分かる通り、大東流合気柔術の話でございます。
「それってなに?」
って人も多いだろうけど、ここから合気道が派生して生まれた、って言えば少しはわかるかな?
そんなわけだから、戦い方としては、打撃の攻撃はほとんどなくて、専ら、相手の関節の逆を取って投げ捨てるか固める、っていう攻撃になる。
しかも、実はこの「関節の逆を取って」っていう説明も不充分で、正確には「合気をかけて」敵を倒すんだな。
(そう言うと全然わけわかんないだろうけど。)
その姿たるや、まぁ、格闘技が好きな人なら見たとこあるだろうけど、それこそ
「ホントかよ?!示し合わせてんじゃねえの!!」
ぐらいに非日常的。
なにしろ、大の大人が五人でも六人でも、それこそ70~80歳の爺さんにいいように固められちゃうんだから、ビックリする前に笑っちゃう。
で、それを青春映画にしちゃったのが、この「AIKI」ってわけ。
まぁ、大東流合気柔術版ベストキッドだね。
ただ、少し捻ってあるのは、主人公が障害者だってことで、これはどうも海外にモデルがいるみたいなんだけど、格闘技を扱ったドラマとしては、なかなか秀逸で野心的な設定と言えるかも。
しかぁ~し!
残念なことに、主人公を障害者にしてある、ということ以外には、特にストーリー展開に見るべきものはなかったりするんだな、これが。
簡単に言うと、ありきたりって感じ。
しかも、話の中に必要以上のイベントが持ちこまれていて、中だるみって感じ。
そんでもって、いきなり最後に不自然な果し合いもはじまっちまうし、最後の感動も30%オフって感じ。
もう少しストレートな話の展開を目指した方がよかったんじゃないのかなぁ?って言うのが俺の正直な感想だな。
一方、演じている役者の方なんだけど…、
主人公を演じている加藤晴彦クンが明らかに力不足。
もちろん、一生懸命やってるし、合気柔術も車椅子も練習の成果が現れていて違和感はないんだけど、なんかイマイチ感情移入できないんだなぁ~。
更に!脚本のせいもあるんだろうけど、脇を固める結構豪華な脇役陣の演技もイマイチ心に染み入ってこない。
ヒロインの「ともさかりえ」も、お久し振りの原千晶も、いい味出してた火野正平に桑名正博も、準ヒロインの木内晶子も、み~んな使い捨てって感じで、最後になってみると、「あれは何だったんだろう?」状態。
唯一輝いていたのは、合気柔術の師範(先生ね)役の石橋凌ぐらいで、これがまた見事なまでにはまっちゃってる(賞もとったらしい)もんだから、他の登場人物の影が更に薄くなるという悪循環。
(事故を起こした男の奥さんは、結構はまってたけど…。)
-いやぁ~、もったいない、もったいない。-
古武道好きの俺としては、合気柔術の技の理論も丁寧に解説されているし、他の古武道の演舞も見れたし、所期の目的を達成して、すごく満足なんだけど…、
純粋にドラマとして見れば、★★★(3つ)が精一杯。
これって、多分、素材として、映画よりもテレビ向きだと思うので「エースを狙え」が終わった後にでも、ぜひテレビ化してリベンジを狙って欲しいもんだ。


|

« お前はもう、死んでいる! | Main | 欲しい時に、あなたはいない。 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「AIKI」を観たよ。:

« お前はもう、死んでいる! | Main | 欲しい時に、あなたはいない。 »